第8回浜松国際ピアノコンクール
コンクールを観るのが好きです。
「第8回浜松国際ピアノコンクール」が開幕して、
3日めになりました。
3年に一度開催される、略して”浜コン”。
過去の優勝者の中には、ショパンの再来と言われる
ラファウ・ブレハッチなど、錚々たる顔ぶれが並びます。
今やインターネット配信が充実して、
第一次予選からすべての演奏をリアルタイムで、
また見逃してしまっても、これまでの分をまとめて
PCでiPadで携帯で観ることができます。
海外の国際コンクールもネット配信で観ることがありましたが
当然日本語ではないし、動画がよく途切れるし、
Liveを観るには時差があるし、億劫な要素が多かったです。
でも浜コンはそんなストレスは無縁ですね。
Twitterのタイムラインも追いかけながら観たりして
新しい楽しみ方ですねえ。
というわけで、期間中は生活の中におおむねの
浜コン時間割を入れています。
第一次予選、これまですべての演奏を聴いた訳ではないのですが、
お気に入りは韓国のイ・シヒョンさん。
みずみずしくしなやかで、自由に音が飛んでいきます。
昨年チャイコフスキーコンクールで第二位受賞の
ソン・ヨルムさんも大好きなのですが、よく似ています。
門下が同じなのかなと気になりつつ。
それから、台湾の15歳シュ・ユインジーさん。
赤いドレスにまぶしい笑顔で登場して天使のよう。
素直でまっすぐにピアノに向き合って、
身体いっぱいに使った迫力あるffが印象的でした。
女性で、特にアジアのピアニストの演奏は
骨格も言語も近いせいなのでしょう、とても勉強になります。
ロシアのイリヤ・ラシュコフスキーさんは、
(既にイリヤ王子と呼ばれ人気があるそうです…)
派手な選曲ではないのにすべての音があたたかく華やかに冴え、
大本命になるのでは、というオーラがありました。
シューベルトの即興曲(op90-3)をこの場で弾くなんて…
これがこれが、泣かせる演奏でした。
明日以降は日本の渡辺友理さん、佐藤卓史さんを応援です。