ぴあのわ in 道の駅「雨晴」
海の日近くの日曜日、第8回ぴあのわ in ストリートピアノといたしまして、道の駅「雨晴」での屋外演奏を行いました。
富山県民が誇る立山連峰と富山湾を一望できる雨晴海岸に面し、平成30年にオープンした道の駅「雨晴」は、日本有数の景勝地であり、地元の人にもとても人気の高い観光スポットです。
ここでストリートピアノやりたいな、と思って企画しました。
気軽に企画したものの、何かととにかく不安なことが山積みで、
身ぐるみ剥がされ心細げに会場設営を待つピアノ本体は、私の不安な心を象徴するようでしたが
おかげさまで、ほんと、なんとかなるものでした。
本当に、本当に、皆さんありがとうございました、、
ロケーションも、暑さもやばかったです。
なんとか無事に終わりました。
(動画は こちら)
雨晴の海岸道路と、波打ち際を見下ろすようなかっこうで設営したピアノは、夏の海と空と暑さとに溶けあって、その日その場にいた皆さんとの空気を特別にふるわせる、ちょっとした夏の花火のような感じがしました。
終わってひといきついてから、ご参加くださった方から道の駅「雨晴」のコンセプトを伺いました。
終わってから気づく遅さではありますが、コンセプトは
”とおく” を想う
だそうでした。
「コンセプトのとおり、ピアノの音色が海の風に乗って旅をしていくようでした。
この道の駅の設置に尽力され完成の頃に病気で旅立たれた前田一樹先生が、とおくの空で笑っていらっしゃる気がしました」
とおっしゃっていただき、、、
身にあまる感動とともに、個人的な話を思いました。
この日は、私の父が他界して、ちょうど四十九日にあたる日でした。
うちのお墓は、たまたま雨晴にあり、この日ピアノを弾きながらちょうど視界に入るくらいのところのお寺に、前の週にお骨をおさめたところでした。
この日もだれかがピアノで「海の幽霊」を弾いていて、梅雨明けしたばかりの太陽は髪を焼くように照りつけ私の頭をもうろうとさせつづけましたが、ゆらゆらと、ときにごうごうと空気をうねらせる海の幽霊を聴きながら、いつもよりもずっと”とおく”を想っていた気がします。
おとうさん、きいとるんやね。
このわちゃわちゃをどう思っとるんよ、私、こんなんでいいんかな、と思っていました。
でも、こうしてよろこんでくださる方が、こんなふうに感想をくださって、
もしかしたらとおくの空で、父も笑ってくれたのかな、と、思うことができました。
ありがとうございました。