今夏のコンクール
今年もコンクールの夏が終わりました。
生徒さんと、子供たち、今年は私自身も
一緒にコンクールに挑戦しました。
結果は、良いこともあれば…
まさかのテレビ収録があったり…
良くないこともありました。
結果が良くないときは写真がないものです。
でも、結果が得られなかったことでしか
得られないことが、本当にたくさんあると
学ぶ夏でもありました。
次に進めることになるにしても、ならないに
しても、トロフィーがもらえるにしても、
もらえないにしても、本人と、そのまわりの
近しい人たちの心を大きく動かし、確かな
学ぶ機会になります。
また結果は、頑張った証拠ではなく、何かの
おぼしめしのように思う夏でもありました。
夏のおわりのコンクールで、生徒ちゃんの
一人が金賞の大きなトロフィーをいただき
ました。
心の底から音楽が好きで、がんばりやさんの
彼女は最近少し元気をなくしかけていたので、
今回のご褒美が私も本当に嬉しく、この夏の
辛かった事たちが報われたような気持ちに
なりました。
おぼしめしだなあ、と思うのは、コンクール
前日、彼女の本番前最後のレッスンのさらに
前日の夜、最後にどんなレッスンをしようか
考えながら眠ったところ、夢の中で新しい
練習方法を鮮明に思いつき、彼女にそれを
ええ〜こんなん?キャハハ〜と笑いながら
レッスンする夢を見たのです。
フレーズを長くとるための練習だったのですが
あまりに鮮明だったので、こんな夢見た!と
次の日のレッスンでも彼女に話しながら実際
その練習を試してみたら、とても良い感触で、
彼女もよく体に馴染ませてくれて、夢みたい
でした。
そしてコンクール当日、審査員の先生が講評で
演奏のアドバイスをお話しくださったことには
「フレーズを長くとる曲なので、そのように
練習をしましょう」とまさに夢での練習が、
試験のヤマを当てたような状況になり…
もちろん、フレーズは一般的に重要な表現の
ポイントであり、それより何より彼女本人の
努力、お母様の日々のあたたかいサポートの
賜物ではあるのですが、なんだか、ピアノの
神様のお告げのような、何かがまた一つ道を
ひらいてくれたような気がしてなりません
でした。
彼女のめいっぱいの笑顔、次ももっともっと
がんばる!とこれまで以上の元気を得た眩しい
オーラで、私の背中もぐいっと次に押されました。
大きな学びと、次の道のりを示してくれるのが
コンクールだなあと思います。
一緒にまだまだがんばらなくては!