TSUKEMEN LIVE
土曜の夜はTSUKEMEN LIVE 2013 ~EL DORADO~ 富山公演。
友人とあまり予備知識なく行ったのですけど、打ちのめされました〜
TSUKEMENはヴァイオリン2本とピアノ、という3人のユニットで、
全員が一流音楽大学を卒業した正統派アーティストであり、リーダーの
ヴァイオリニストがさだまさし氏のご子息で、イケメンじゃないから
まあつけめんくらいだな、というさだまさし氏の提案によるユニット名
を持つみなさんです。
ジャンルはクラシック、ジャズ、ポップス、映画、ゲーム、アニメ音楽、
親しみやすい楽曲を幅広くカバー、また3人とも作曲をするので、
オリジナル曲も数多く。
マイクを通さない生の音にこだわりがあるというのですが、その音色の
美しさは圧倒的でした。
3人の弦の音は何か特殊な浸透力を持っているのでは、と思えるほど、
肌に刺さってくる感じ。音がなくなっているときは楽器の振動が空中に
こだまし、ピアノの低音の銅線が長いことびりびりうなるのが手に取る
ようにわかるという、ホールが楽器状態。
ばりばりのクラシック畑で磨かれた信じられないほど高い技術、音の運び
のセンス、集中力。
3人がお互いを決して邪魔せず、存分に持ち味を発揮してからの、いかにも
幸せそうなゆるいトーク。
ソロだけでも贅沢なステージが3人になって、贅が何倍にもなってました。
クラシックの時代で、ピアノ三重奏や室内楽が人気を博したのは、きっと
こういうことだったんだな。
やはりピアニストに目がいきますが、大きな手で絶対的な安定感、左手の
ストライドの重低音、連打の音のキレが抜群によかったです。
超絶技巧も鮮やかに難なくといった感じで、クラシック時代はかなりの
ヴィルトゥオーソだったのではと思われました。うーん。
アンコール1曲目はチャールダッシュ。少し古い動画がありましたが、
きのうのはもっと洗練されて冴え渡ってました。
動画を見ると、魅力の半分もないような気がして、かえってがっかりします。