おひきぞめ2019
今年のおひきぞめ会は、福野文化創造センターヘリオス@南砺市 にて実施いたしました。
今年で5回目となるおひきぞめ会ですが、計らずも5回とも異なる会場で行うことになりました。
諸事情もありましたが、私がホールという場が好きでほぼ私の趣味が実現したかたちにもなりました。
ピアノはベーゼンドルファーインペリアルでした。
暖冬で雪の心配はなかったものの、インフルエンザの猛威には心が折れそうに、、でもひとりの欠席もなく
今年もシュトラウスのアンサンブルにはじまり
2階席では打楽器チームに活躍してもらい、
中学生男子ズの司会、
小さなピアニストが大きなステージでがんばり
同じ学校クラス同士のなかよしれんだんが3組、
スペシャルな東京からのゲスト、
小学3年生以上は、ピアノ名曲の数々を
スクリーンで解説しながら、名曲アルバム調にお届けし
おひきぞめ勉強会では、ショパン特集として
ポロネーズ、ワルツ5曲、マズルカ、ノクターン、
ときどきピアノ芸人もまじえつつ、
プレリュードにエチュード、
最後にスケルツオ3番と、小学3年生〜中学2年生で11名、プラス大人1名のリレー形式で、ショパン作品を12曲演奏し、ショパンの生涯をふりかえりました。
今回は、どうしてもショパンを特集したいと思っていました。
私にとって、ショパンは特別な作曲家です。
私が本当の意味でピアノを好きになったのは、小5のときショパンのワルツ、大学のときスケルツオを弾いたからで、この2つの演奏体験がなかったら、今この場にいてこの仕事をしてはいなかったと思います。
教室の皆さんとも会うことはなく、全く違う人生を送っていたはずです。
ピアノを弾く人にとっては、多かれ少なかれ、そのような作曲家との出会い、曲との出会いが、特別にあるのではないかと思います。
また5回目となる今年は、おひきぞめ会として発表会を行う、最後の年にしようと思っていました。
生徒さんたちが、ここまで立派に成長し、 私が個人的に大切にしていた曲たちを立派に弾けるようになってくれたこの過程に、今まで感じたことのない大きな感激をおぼえました。
そしてこの日、会場の皆さんとこの時間を共有できたこと、人生にこんなにすばらしいことがあるなんて、むかしの自分には想像もできないことでした。
そして、まだショパンを弾いていない生徒さんたちにも、きっとそんな時間がきたらいいなあと、また、これからいつかそれぞれに人生を変えるような曲に出会ったら、そのときは、私にも教えて、伝えてほしいなあと、1か月以上経った今も、熱い気持ちでふりかえる次第です。
でも私はショパンは弾かず、カプースチンの変奏曲を弾いてしまいました。
なんか間違った気が‥
そんなこんなで、ラストは恒例のラデツキー行進曲
小学生男子ズ+ヴァイオリン女子の名演で、
今年もみなさまのお陰で、笑顔で終えることができました!
と、あっという間にもう1か月が経ち、このあいだにはバッハコンクールの全国大会もありましたが(おふたりが銀賞、おひとりが金賞をいただきました。おめでとうございます!)、みなさんのステージには、他では得ることのできないかけがえのない力をもらっています。
感謝でいっぱいです。
おひきぞめ会は、最後になりますが、来年の発表会はかたちを変えて、2月に行う予定です。
というわけで今年も、どうぞよろしくお願いいたします!